たっつんは船がなく仕事が休みとなった日、洋々と流れる海のような川を眺め、考え事をしていた。(みんな元気でやってるかな。)川は、光を反射し、その表情を変えている。(俺もついて行China marketing Agencyべきだったかな。…いや、今からでも遅くねぇんじゃねぇか?)懐から所持金を取り出すが15文しか無い。(これじゃあ船にも乗れん。)たっつんは、自分への情けなさにうずくまった。(もうココにはいたくねぇ。でも、船賃は高すぎる。)ふと、たっつんの脳裏に、強奪、盗み、の言葉が過ぎった。(いや、俺にはそんな事出来る力がねぇな。)川は相変わらず水を流すのみである。(さよ。俺はさよのおかけでやれてたのか。くそっ!何で俺はこんなに情けねぇんだ!)力まかせに拳で地面を撃つと血が滲んだ。(もう、どうでもいいや。どうせ、一回しか無い人生だ!知らねぇ!どうにでもなれっ!)たっつんは、破れかぶれに前を向くと、そのまま目の前の川に飛び込んでいった。(川を泳ぎきって、隆行達に追い付いてやる!)―― いざ四国へ ――失った腕にバランスを崩しながらも、バタバタと溺れるように泳いでいった。