(あれは………西園寺実充!)Gが愛銃を握り直すと、次々にGの周りに具足に身を包んだ先程の男達が集まり始める。そして、西園寺実充を見て、以前の事を思い出したGは、ようやく、周りにいる者德國集運が誰であったかを思い出した。(あの時の、死にそうだった奴らか!!)成る程、思い出してしまえば、たしかに、同じ顔の者達がいたような気がした。「爺様、敵はおよそ、500というところですな!」周りの者のその言葉にGは驚いた。(ご、ごひゃく?!)やはり、この時代の人は視力が良いのであろう。「急いで来たようですな!しっかり集められなかったのでしょう!」(いやいやいや。やべぇだろ。500だぜ?)Gが周りを見回すと、こちらは50人そこそこ、実に戦力差は10倍である。(こりゃぁ、逃げた方が良さそうだな…。)Gがそんな事を考えていると、近づいてきた軍勢から声が聞こえた。